着床の窓って何?ERA検査できる病院も増えてきた?

妊活

はじめに

「着床の窓」。体外受精に進まれている方はご存知だと思いますが、妊活中の方の中には聞いたことがないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、その「着床の窓」について調べ、まとめてみました

 

 

「着床の窓」とは

男性分身と卵子が無事受精して、分裂もうまく進んだとしても、その胚が子宮内膜までたどりついて、さらに子宮内膜に着床しなければ妊娠のスタートになりません。

着床についての研究はまだまだ未解明の部分が多くあり、多くの研究がされていますが、受精卵が子宮内膜に着床するのには最適の時期があり、受精して受精卵が子宮内膜上にくればいつでも着床できるというわけではないということが分かっています

(着床成立には他の因子の関与も指摘されており、胚に問題がなく着床可能な時期であっても必ず着床できるわけではありません)

こういうのを知れば知るほど、妊娠するハードルの高さを感じます。。

 

話は戻りますが、

その着床に最適な時期が、『implantation window』と呼ばれ、『着床の窓』はその日本語直訳となります。

 

 

「着床の窓」が開く時期とその長さ

具体的な時期としては、研究によって多少異なり、7-9日とあったり6-10日とあったりですが、人によって異なるものであり、ただの誤差だと思うので、大体排卵後6-10日の間ということなのでしょう。

では、その期間中に開くとして、どれくらい開いたままになっているのでしょうか。

2010年以降でそれが書いてある論文がなかなか見つけられなかったのですが、2015年のとある教科書(※1)を見てみると、大体4日間と書かれていました。こちらは参照元が書かれていませんでした。

又、英語版wikipediaにも大体4日間とありますが、こちらも同様に参照元は書かれていません。

さらに、2016年のとある論文(※2)を見ますと、以下の記述がありました。私の日本語訳も載せました。

こちらに関しても参照元がないので、もはやこの情報は参照元も書かなくていいくらいの一般的な情報なのだろうか?と思いました。

 

“Implantation window in humans is known to begin after 5–7 days of ovulation and remains open for another 4-5 days. That means maximal endometrial receptivity in a natural 28-day menstrual cycle is from day 19 to day 24.”

“ヒトの着床の窓は排卵後5-7日後に始まることが知られており、4-5日間は開いている。つまり、子宮内膜の受容性が最も高くなるのは28日生理周期の人でいうday19-24である。”

 

※1 Histology and Cell Biology: An Introduction to Pathology(2015年、Elsevier社)
※2 International Journal of Reproductive Medicine Volume 2016, Article ID 7128485

 

いずれにしても、こちらに関しても、当たり前に個人差がある話なので、明確に何日間とはいえないのだと思いますが、

一般的には4,5日間は開いている

ということなのではないでしょうか。

 

個人的には、「結構長い!」と思いました。

 

ただ、参照元がわからないですし、どんな人たち(年齢層や不妊の有無)をターゲットにした研究に基づいていた結果か分からないので、もしかしたら、妊娠に適した年齢で、不妊ではない人たちはそれくらい長く開いている、ということなのかもしれません。

 

そう思っていろいろ見ていると、

ソフィアレディスクリニック&不妊センターのHPに、着床の窓について、以下のように書かれていました。

 

“自然に妊娠するような人の場合は、この最適の時期が3~4日と長い傾向にあります。不妊の人は窓が開いている状態が1~2日と短い傾向にあり、また、加齢とともにこの期間が短くなるといわれています。”

 

 

「やっぱりそうなのか・・」と思ってしまいました。

一言で不妊といっても、原因として考え得ることが多すぎますね・・

 

 

ERA検査って?

体外受精において、良質な胚を何度移植しても妊娠が成立していない場合、胚移植の時期が「着床の窓」が開いている期間に一致していないことが可能性としてあり、

現在多くのクリニックでその人の着床に適する時期を判断するERA(ENDOMETRIAL RECEPTIVITY ANALYSIS)という検査が実施されています

最近開業したクリニックや、大き目のクリニック・病院では導入しているところが多いように思います。

こちらに関しては、金銭面においても、体外受精がうまくいなかった場合に検査することが多いようで、初めから検査するというケースは殆どないようです。

 

まとめ

今回は「着床の窓」についてまとめてみました。

一般的に、この「窓」は、排卵後大体6-10日の間に開くもので、4,5日間は開いてくれている、ということですね。

ただ、妊娠しずらい方や、高齢の方は、窓が開いてくれている時間が短い傾向にあるようです。

体外受精で複数回残念な結果になってしまった方は、先生に聞いてみてもいいかもしれませんね。

この着床の窓のように、以前までは原因不明とされてしまってきたことも、多くの研究が行われ、少しずつ、少しずつ、様々なことが明らかにされています。

今後もっともっと研究が進み、もっと多くの妊娠を望んでいる方ができるだけ早く妊娠できるようになることを願います。

こちらを読んでくださった方も、授かれますように・・

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