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卵管造影検査の痛みの原因は?妊娠率は向上するの?

その他妊活情報
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私は過去に卵管造影検査を受けたとき、あまりの痛みで悶絶した経験があります。

あとあと書きますが、何も感じなかったという方もたくさんいますし、少しだけ痛かったという方もいますし、私のように激痛だった人もいて、全ての方が痛いわけではありません

私はこれまで、まだ検査を受けたことが無かった友達に「痛かった痛くなかった?」ということを何度も聞かれてきたので、今回、そもそも「痛くない方法はないのか」という観点から調べたことを私の経験談や感想と共にまとめました。

また、この検査をすれば妊娠率が上がるとも言われていますが、実際どうなのかというところは気になるところなので、そちらに関しても書いていきます。

一番最後にこの検査を受けるべき理由を書いていますので、是非最後まで読んで頂ければと思います!

基本はクリニックの記事や医師の記述を参考にしていますが、こちらの記事自体は医師が監修したものではありません。妊活中筆者が調べたことや考えたことを経験も交えながらまとめたものになります。何か気になることがあればかかりつけ医の先生に聞いてみてくださいね!

子宮卵管造影検査(HSG)とは

簡単な説明ですが、この検査はその名の通り、造影剤を使って子宮内腔の状態と卵管の通過性を調べる検査です。

子宮奇形やポリープ・筋腫などによる変形、子宮腔内の癒着、卵管閉塞、さらには、卵管や子宮周囲の癒着の有無などが推定できます。

非常に弱いとはいえ放射線を利用した被ばくを伴うレントゲン検査です。

超音波を利用した造影法もあるようですが、精度は落ちるとのことで、ほとんどの病院で放射線を用いた検査となっています。

検査を行うことができるのは、月経が終わってから排卵までの間です。

(受精卵がある/妊娠が成立している場合はやってはいけない検査なので、やむを得ず排卵日付近や排卵後にやる場合は、夫婦生活は避ける必要ありです)

 

痛みを心配する人が多い

この「卵管造影検査」をネットで検索すると、次の検索ワードとして「痛い」という言葉が候補として出てきます。

それだけ痛みを心配されている方が多いということですね。

ただ、結論からいえば、他の方の感想を見たり聞いたところであまり意味がないと思います一言で言ってしまえば「人それぞれ」だからです。

とはいえ、調べてしまいますよね・・

冒頭に書いたように、私のように激痛だった人もいれば、軽い痛みで済む人も、全く痛くなかったどころか何も感じなかったという人もいます

なので、激痛だった私が言うのもなんですが、これから受ける方は先入観なく受けられた方がよいのではないかと思います。

痛いかも痛いかもと緊張したりして身体がこわばったりすると、本来痛くなかったかもしれないものも痛くなってしまいそうですよね。

痛みの原因は?

痛みを感じるとしたら、その痛みの原因(痛みを感じるポイントといった方がいいかもしれません)は3つ考えられるようです。

①造影剤を入れる管を子宮口から子宮内に入れるとき

②子宮内でバルーンを膨らませるとき(これをしない方法もあるようです)

③卵管に造影剤を流すとき

②も③も、子宮や卵管への”圧力”が痛みとなるようです。

このように痛みの原因として考えられることは複数あるため、痛い=卵管が詰まり気味というわけではないようです。

ですので、私もどの工程で痛かったのかは定かではありません。

私の卵管が若干詰まり気味で造影剤を流すときに痛かった可能性もあれば、子宮内でバルーンを膨らませたときに痛かったのかもしれません。

なんとなく、バルーンを膨らませていた段階で痛かったような気もしています。

私が痛みに敏感だったという可能性もあります。

あれだけ痛い思いをした検査でも「問題なし」という結果であったため、主治医に聞いてもどこが痛みのポイントだったかは推測の域を出ません。

ちなにに、卵管が詰まり気味だと痛いとよく言われますが、SNS上で様々な方の卵管造影検査の感想を見ていて驚いたのは、片側が閉塞していたのに全く痛みがなかったという方もたまに見かけることです。

もしかしたら、このような方々は検査のやり方がよかったのかも?

ということで痛みを軽減できる方法はないのか?ということころを見ていきたいと思います。

痛みを軽減する方法

痛み止め

私は検査前座薬をやりましたが、やってすぐの検査だったので、「ちょっと待って!鎮痛剤の血中濃度まだ高まってないでしょー!」と思いながら検査に臨みました。

検査は悶絶の激痛でしたが、座薬をやってもう少し時間をおいてくれたらまだ違っていたのかなとも思います。

ただ激込みのクリニックで座薬後30分以上経ってからの検査なんて、きっと無理ですよね・・。でも、どうせ待ち時間長いので、先に座薬やらせてもらったり、事前に飲み薬飲んでいくとかはどうなのでしょう?

事前に鎮痛剤について先生に相談してもいいかもですね。

検査上痛みを軽くする方法

どうにかして検査方法において痛みを軽減する術はないのかというのをいろいろ調べてみると、

子宮内に入れる管の材質や、バルーンの膨らませ方(あるいはバルーンを使わない方法)、造影剤の注入スピード等で痛みは軽減できるようです。

いくつかの病院のページや先生方が書かれているブログ等を見ても、やはりきちんと痛み軽減策を取れば痛みを軽減できるというのは事実のようです。

いまいウィメンズクリニックの今井先生のブログから引用させて頂きます。

痛みが出現する可能性としては、以下の2つのタイミングがあると思います。
①造影剤を入れる細い管(カテーテル)を子宮の中に入れる時
②実際に造影剤を流す時
これらの痛みが出るのを予防・緩和する方法として
①に対して→「挿入時に痛み刺激の少ないシリコンゴムを製のソフトカテーテルを使用する」
②に対して→「急激に造影剤を注入すると、痛み刺激が出る可能性があるので、なるべくゆっくり造影剤を注入する。」
(長島隆 他 子宮卵管造影のコツ 産科と婦人科 2017 ;84 267-71.を抜粋・要約)

引用元:いまいウィメンズクリニックのブログ”step by step”

 

実際HP上に「造影剤の注入速度を機械で調節し痛みを最小限にします」などの対策を書いている医療機関も多い気がします。

閉塞してても痛くなかった人は、ゆ~っくり造影剤を入れたことで、卵管に圧力がかからずに痛みは感じずに済んだということでしょうか?

バルーンの膨らませ方もゆっくりの方が痛みが軽減するそうです。

バルーンを使わない方法というのは検索してもクリニックのページはあまり見当たらず、「激痛だっと」「二度とやりたくない」というクチコミのページが多くヒットするので、痛み軽減という意味ではあまり参考にならない方法かもしれません。。

とにかく、これから受ける方は、先生に「痛みがとても不安なため、なるべく痛くないようにお願いしたいのですが」と相談してみてください!

敢えて痛いようにする先生なんていないので「痛くないようにしてくださいよ!」と言うのは若干気まずいかも?

 

ちなみに、念のため書いておきますが、癒着等で詰まってしまっている場合はそもそも造影剤の圧力だけで開くことはできないそうです。私が通っているクリニックの先生にもそう聞いましたし、様々なクリニックのHPにもそのように書いてありました。

粘液等で若干詰まり気味という程度であれば、この検査によって通りが良くなる可能性があるということだそうです

 

子宮卵管造影検査後は妊娠しやすい?

卵管造影検査後の数カ月間は妊娠しやすくなるといわれていて、その期間は「ゴールデン期間」とか「ゴールデンタイム」と呼ばれていますよね。

大体6ヶ月くらい、特に検査後の3ヶ月が妊娠しやすいといわれています。

ネットで検索すると、ゴールデン期間に妊娠しました!という方はたくさん見かけますが、私自身もゴールデン期間に妊娠できませんでしたし、私の周りもゴールデン期間に妊娠しましたという報告はあまり聞きません・・たまたまかもしれません。

ちなみに私が今かかっているクリニックの先生に聞いたところ、

「若干の詰まり気味が解消されたという場合に限り妊娠率が向上するケースもあるが、そればかりがクローズアップされ、卵管造影検査=誰しもが妊娠しやすくなると思われてしまっている。あくまでも子宮や卵管に異常がないかを調べるための検査と思ってください。」

といわれました。

 

自分が妊娠率が向上するケースに当てはまるかもしれませんし期待してしまいますよね!!でも、卵管造影検査はあくまでも子宮や卵管に問題ないかを調べる検査だという認識のもと受けた方がよさそうですね

 

卵管が閉塞していた場合

これは余談になってしまうかもしれませんが、山形県の国井クリニックのページに書いてあることが個人的にとても興味深かったです。

検査対象数は書いていなかったのですが、卵管通過性検査(造影検査とは別の通水検査というもの)や卵管造影検査をやって、

片側しか通過性が確認できなかった人も両側ともに通過性が確認できた人と妊娠率は同じだった

ということです。

皆さんご存知のように、排卵は右か左のどちらか一方の卵巣から一つだけ排卵します。

なので、片側が詰まっている人は妊娠率が下がりそうですが、そうではないという結果になっています。

片方がつまり気味でも、妊娠できる可能性は十分にあるということですね!

とはいっても両側通っててほしいですよね。

まとめ

今回、子宮卵管造影検査でなぜ痛みを感じるのか、痛くないようにする方法はあるのか、さらに、妊娠しやすいというのは本当なのかを調べたことをまとめました。

痛みを感じるポイントは、造影剤を流す管を子宮内に入れるとき、子宮内でバルーンを膨らませるとき、造影剤を卵管に流すときの3つあるようです。

完全に閉塞していた方でも全く痛みを感じない場合もあれば、私のように一見問題がなかったのに激痛だった場合もあります。

痛かった場合、どのポイントで痛かったは推測の域を出ません。

ゆっくり造影剤を流すなど痛みを軽減できる方法もあるので「私は痛みに弱いので!」ということは一言先生に伝えておきましょう!!
痛み止めについても相談しておきましょう!

実際に検査して痛かった人の中には、卵管が若干詰まり気味で卵管に圧力がかかってしまった場合も含まれると思いますので、そのような場合は検査したことで卵管の通りがよくなる可能性もあるので妊娠率が向上するかもしれませんね!

誰しもが妊娠率が向上するわけではなさそうですが、この検査を受けることで以下のどれかしらは必ず当てはまるのではないかと思います。

・問題が発見され、妊娠に向けた次のステップに進める

・問題がないと分かれば、他の不妊の原因を探ることができる

・詰まり気味の卵管が造影剤により改善されて妊娠率が向上する場合もある

そういった意味で、

子宮卵管造影検査は妊娠への近道と思って受けた方がいい検査といえますね!

勿論、人それぞれ状況が異なりますので、実際にこの検査を受けるべきかどうかは主治医の先生とご相談してくださいね!

ちなみに、卵管造影検査では多くの場合造影剤にヨード剤を使用しますが、ヨードが胎内の残存すると甲状腺機能に影響がでる可能性があると言われています。それについても不安な方は先生に相談してみてくださいね。

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